病気:チゴハヤブサ、年齢1歳弱、雌、体重241g。日光浴をさせていた時にカラスに襲われ、その時から苦しそうに声を出して呼吸しているとのことで来院。頚部の皮下に呼吸に伴う空気の貯留が認められ、レントゲンでも気管の断裂が確認された。
治療:通常のように口腔内の気管開口部からのガス麻酔が行えないので、腹部の気嚢にガス麻酔を流し、麻酔下にて完全に遊離している、気管断裂の修復術を施した。術後は、念のために気嚢のチューブは数日間、留置をしたまま経過を観察した。
左側の気嚢に挿管してガス麻酔を施して、気管を縫合しているところ。