治療例

マーモセットの肥満

病気:コモンマーモセット、年齢1歳8ヶ月、雌、体重470g。一緒に飼育している雄の治療のついでに健康診断とのこと。血液検査、レントゲン検査など。

治療:コモンマーモセットの平均体重は250~350gであろう。これは、その個体の骨格によっても異なってくるので、適正な体重を判断する必要があるであろう(その子の適正体重は罹りつけの獣医に聴いて下さい)。人の食べ物やおやつなど「味」の良いものは、お猿もやはり好きなので、そういったものをたくさん与えているとどうしても肥満になりがちである。肥満は、心臓・肝臓・糖尿病など万病の元であるので、適切な体重に戻す必要がある。基本的に動物の体重の減量方法は、人の方法と異なり、餌の量を減らしたり運動をさせたりするのではなく、適切な食餌内容に改善させることによって、適切な体重へと導く方法がとられる。ただし、何か弊害があったり、病気の可能性がある場合は、この限りではありません。この子の場合、血液検査などによって、糖尿病ぎみであることや腎臓が肥大していることが判明したので、食餌内容の改善、食餌内容の変更(高蛋白低脂肪などに)、食事量を減らすなどをして、「ダイエット」中である。

04.12.15.001

麻酔中。脇の下に脂肪の塊が、、、^_^;

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