治療例

ハムスターの皮膚型リンパ腫

病気:ゴールデンハムスター、年齢1歳7ヶ月、雌、体重98g。3ヶ月前より下半身から徐々に脱毛が観察され、他院にて1ヶ月ほど治療を続けたが改善が見られないため当院に転院。元気・食欲共にみられたが、下痢が観察され、検便では原虫が観察された。

治療:ハムスターに多く診られる、皮膚疾患は、栄養性、ホルモン性、感染性、アレルギーなどに分けられるが、検査や治療を行っていって、その原因を追求していく。皮膚型のリンパ腫の場合、その特徴的な皮膚の病変により、仮診断として治療を行っていくが、抗癌剤やステロイドなども効果が認められない場合が多い。対症療法として、口の周りの皮膚が硬くなってくることで食べられないことを防ぐために皮膚軟化剤クリームや食欲増進剤、下痢止め、抗生剤などが使用される。

05.7.24.001

特徴的な皮膚の形状。

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