治療例
ハムスターの悪性リンパ腫
病気:長毛ハムスター、年齢1歳10ヶ月、雄、体重132.7g。2週間前から、右の頚部に腫瘤が徐々に大きくなってきているとのことで来院。抗生剤投薬で反応がなく、さらに大きさが増しているので、腫瘍の可能性を含めて、手術によって摘出。
治療:良性でもそうだが、悪性の癌では、摘出後の再発にも注意をしなければならない。摘出後は、定期的な診察を受け、抗腫瘍作用や免疫力をあげる作用のある漢方薬の服用して損はないだろう。ハムスターも腫瘤のできやすい動物である。腫瘤の原因も、膿瘍、腫瘍、その他とあり、注射針などで細胞を採取して細胞診を行う方法も可能だが、信憑性に乏しく、確実に確定診断を下せるのは、そのもの自体を摘出して病理検査するほかない。麻酔や手術などのリスク、年齢、費用面、QOL、摘出の必要性など様々な問題もあるので、時間をかけて良く話し合った上で後悔しない選択をするべきである。
右側の頚部が腫脹しているのがわかる。摘出した、腫瘍。
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