治療例

コノハズクの烏口骨骨折

病気:ヨーロッパコノハズク、年齢2歳弱、体重102g。左側の羽が下がって、食欲と体重も低下しているとのこと。診察時に、翼全体が下がっているにもかかわらず、風切羽が上を向いていることと、胸部のレントゲン検査により、左側烏口骨の骨折と判る。

治療:大型の鳥類では手術の適応も可能だが、小さな鳥では、手術によっての整復は困難極まりないので、テーピングによる固定のみで行なう。それでも飼育下では、ほとんど支障は生じないほどに回復をする。骨折の痛みによる食欲・体重の低下に対しては、痛み止めや炎症止め、食欲増進剤などを内服させ、場合によっては強制給餌などを施す。鳥の骨折の治癒の経過は、哺乳類のそれと比較して早い。

04.2.21.001

おとなしければ、テーピングのみで固定できる。

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