治療例
ウサギの胃停滞(毛球症)
病気:ネザーランド、年齢1歳、雌、体重1.38kg。20日前から食欲が低下し2日前から全く食べなくなった。尿は出ているが、糞は小さなものが少量のみ、とのことで来院。触診とレントゲンにより胃停滞と仮診断をして、腹部のマッサージ・内服・ラキサートーンで治療を開始する。内服で反応が無いため、消化管造影を施し、幽門部に異物による閉塞を確認。
治療:胃内容のうっ帯であれば、大半は内科的治療方法(マッサージ・胃腸機能調整薬・緩下薬)に反応してくる。内服で反応しないもの、幽門部の閉塞などに関しては外科適応となる。ウサギは、外科による侵襲が大きく、手術後の回復が困難とされてきたが、最近の様々な技術の進歩によって、予後は比較的良くなってきている。
バリウム造影12時間以上経過しても、胃内にバリウムが留まっている
手術により幽門部から摘出された、異物(毛の塊)
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