治療例
ウサギの子宮蓄膿症
病気:ネザーランドドワーフ、年齢6歳弱、雌、体重2.44kg。2週間前から血便ということで、他院で抗生剤にて治療。腹部が急に膨れてきて、呼吸の様子がおかしくなったため当院に転院。明らかに肛門からではなく、外陰部からの出血と判明。可視粘膜の蒼白がみられ、触診、下腹部のレントゲン検査,、血液検査などで、腹水の貯留と子宮疾患が強く疑われた。
治療:ウサギの子宮蓄膿症の場合、麻酔の危険性が無ければ、手術により卵巣・子宮全摘出術が行われるのが通例である。子宮の疾患には、他にも腫瘍・水腫・静脈瘤など様々あるが、動物の状態にもよるが、将来的なリスクなどを考えると、子供を産ませないのであれば、内服で一時的な回復を量るよりも、卵巣子宮摘出術を施したほうが良いだろう。犬猫の獣医学で避妊去勢術を薦めるよう理由が、ウサギにおいても同じようなことが言えるであろう。
腹水によって膨満した腹部と、子宮部に石灰化が認められる。
腹部に溜まっている、腹水と蓄膿した子宮。
他の治療例を探す
SEARCH
症状や動物別、フリーワード検索が可能です。