飼育方法
飼育方法について
プレーリードッグの飼い方
哺乳類の飼育方法
「プレーリードッグとは」
犬のように鳴くこともあるので、このような名前がつけられたようですが、リスの仲間です。北アメリカ西部の乾燥地帯で生活をしています。輸入が禁止される一昔前までは、数万円で安価で取引をされていましたが、今では数十万円単位で取引をされるようになってしまいました。
「食べ物」
・成長期(体重増加が見られる期間):ペット用の粉ミルク(米国ジャクソン・ミッチェル社のメインバーグ・ゴートミルクなど)を栄養補給の目的として、生や乾燥の牧草(アルファルファ、チモシー、他のイネ科の牧草など)半量、原材料がアルファルファとチモシーで高品質のソフトタイプのペレット(サンソウ社のプレーリープラスなど)半量、生のビタミン源として濃緑色の野菜(下痢をしない程度、食餌量に影響しない程度)を。
・維持期:生や乾燥の牧草(チモシー、他のイネ科の牧草)を主食、原材料がチモシーで高品質のソフトタイプのペレット(イースター社のバニーセレクション、ウーリー社のブルームシリーズなど)を副食、生のビタミン源として濃緑色の野菜(下痢をしない程度、食餌量に影響しない程度)を。
プレーリードックの疾患で日常よく診られる一つに、肝疾患があげられます。多くは原因不明ですが、肝炎ウイルスや食餌中のタンパク過剰が原因ではないかと言われています。また、飼育されているプレーリードックは肥満気味の子が多いです。肥満や肝疾患などを予防するためも、まずは食餌内容の改善です!プレーリードックの場合、繊維(最低でも30%以上)を多く含み、タンパク質や炭水化物やカルシウムを控えた食餌を与えることが大切です。また、尿路結石も食餌内容に起因するものが多く、比較的飼育下で起こりやすい疾患のひとつでもありますので、食餌の変更は大変ですが、体重を計測しつつ、病院と相談しながら無理なく変更してあげましょう。定期的な健康診断・検査も病気の早期発見に繋がります。
牧草の繊維、濃緑色の野菜のビタミン類などの良いところを合わせ持つものもあります。それが生の牧草です!比較的手に入れやすく保存期間も長い乾燥牧草に比べて、購入しても保存がきかない、栽培の管理が手間だ、など劣ってしまう箇所もいくつかありますが、その恩恵は大きいはずです。本来、プレーリードッグは野生下でこういったものを食しているからです。毎日は不可能でも、ウサギなどの他の動物たちにも増してプレーリーは肥満が多いので、できるだけ与え続けるように努力してもあげましょう。
「ケージ」
ケージの中でのみで飼うのか、一日何回か外に出して遊ばせて飼うのでなど、どのような飼い方をするかでも、ケージの大きさは変わってきます。ケージのみで飼うのならば、中で餌を食べたり、運動したり、寝たりと全ての生活を行わなくてはならないのですから、ある程度の大きさが必要となります。プレーリードックは、ウサギと比較して、物を破壊するパワーは格段に上ですし、ケージに関して起こる事故として、金網を齧ることによる切歯の破損や歯牙腫(オドントーマ)、高さのあるケージからの落下による骨折や脱臼などがあげられます。したがって、市販されているウサギ用などの金網でできているケージは使用してはいけません。それ以外であれば、蓋を取り付けられて蒸れない様に注意できれば、大き目の水槽でも構いません。ただし、丈夫なものを選びましょう。床は、全面に牧草を敷き詰めてあげられれば理想です。金属製のスノコは、足の裏を傷める(足底潰瘍)可能性もあるので、避けてあげましょう。