治療例

マーモセットの股関節脱臼

病気:コモンマーモセット、年齢約4歳、雌、体重369g。約1週間前に自宅で飼育している犬に、後足を噛まれたとのこと。元気食欲はあるが、右後足が使えないよう。レントゲンで右側の股関節脱臼が観察された。

治療:早期であれば、非観血的に整復出来る事もあるが、時間の経過したものでは整復には困難を要する。用手法で整復できない場合は手術の適応となる。麻酔下にて、体重の軽い動物の場合、大腿骨頭を切除することによって通常の生活をすることができるようになる。サルの仲間は、手術部位を気にして縫合糸を取り除くことが多いとされるが、他の動物のようにエリザベスカラーの着用もできないし、ワイヤーなどで縫合しても取ってしまうことも多い。 皮膚の切開を慎重に行い、通常よりも細い吸収糸や良質の針を使用し、縫合方法を工夫することで、気にして取り除くことをかなりの確立で防ぐことができる。

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股のところに皮下出血。 大腿骨頭。 皮膚の縫合後。

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