治療例

ハリネズミの低血糖症

病気:ヨツユビハリネズミ、年齢約45日、雌、体重63g。ぐったりしているとのことで来院。来院時には小刻みに震えて痙攣を起こし、呼吸が停止ししていた。すぐに、救命処置を施したところ、呼吸の自発が再開し動けるようになってきた。問診で、飼育開始をしてから2週間経過しているが、体重の増加が見られないということが分かった。食事内容は、飼育開始からずっと大人用のものを与えていたという。

治療:来院時は呼吸が停止していたので、気管に挿管し気道を確保して、ステロイド、呼吸促進薬、ブドウ糖、保温の処置を施す。容態が安定したら、点滴を施す。保温を十分にしてやり栄養価の高い食事を少しずつ与え、体重の増加を促してやる。問診から、本来まだ離乳が済んでいない幼弱動物に対して大人用の食事を与えていたことで、食餌をまともに摂取できずにいて、そのために極度に痩せ成長できずにいたことがわかる。ペットショップでは、人に馴れさせるために多くの離乳の完了していない幼弱な子が販売されている。人の手で育てるのは、その動物の実の母の母乳で育てられるよりも、どうしても栄養的にも乏しくなってしまう。なので、離乳させるのも本来のそれよりもむしろ遅めにしてあげたほうがより丈夫に育つ。

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上から見ても極度に痩せているのが判る。

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