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スローロリスの消化管イレウスによる鼓腸症

病気:スローロリス(ジャワ産)、年齢約1歳半、雌、体重760g。約1ヶ月前から腹部を気にして舐め、脱毛もしているとのことで、他院いて皮膚病として治療を施されていた。食欲がまったく無くなり、沈うつとなり他院にてバリウム検査を実施し、消化管内に異物を発見。そこでは手術はできないとのことで、当院に転院。当院での診察時には、ヨダレや呼吸速迫、貧血像、体温低下が観察された。

治療:他院のレントゲン検査結果により、消化管内に異物と多量のガスが観察された。血液検査の結果や状態、完全な閉塞ではないということより、すぐの手術を断念し、内科的治療方法で改善を試みる。点滴、ガス消泡剤やステロイドなどの消炎剤、流動食の強制給餌、浣腸などでかなりの改善が見られたが、残念ながら治療の甲斐なく亡くなってしまった。推測するに、約1ヶ月前に、腹部を気にして舐めていたのは、皮膚病などではなく、なにか炎症などによる腹部の痛みによるもので、その結果、舐める事によって体毛が消化管内に異物として蓄積され(排泄された糞便中に多量の体毛の塊が観察された)、さらに病状を悪化させてしまったものと思われる。

05.6.6 05.6.6.001

消化管内に、バリウムによって造影されている異物・糞便と多量のガス像が観察される。

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