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スローロリスの下腹部の湿性皮膚炎

病気:ジャワ産スローロリス、年齢1年半ぐらい、オス、体重1011g。1週間前から食欲が低下しており、下腹部を気にして舐めて、ヨダレでタダレてしまっている。下痢も併発しているとのことで来院。

治療:これも誤診されることが多い症例のひとつともいえる。他院にて、「皮膚病」として診断を受けて治療されることが多い。もちろん、原因が違うので治癒が難しい。この子の場合は、ジャワ産ということで体毛も長め、便にも多くの体毛が観察され、ちょうど換毛期ということもあり、自らのグルーミングによって、消化管内に体毛が蓄積され、その「違和感」によって、お腹を舐めたり、ヨダレが出たり、下痢になったと推測された。治療は、消化管機能亢進薬、タンパク分解酵素、胃腸薬などを主とし、消化管内のガス貯留も認められたので、抗生剤とガス消泡剤も一時併用した。この子の場合は、経過はすこぶる順調で、1週間後には、下腹部を舐めなくなった。場合によっては、治癒に数ヶ月を要する症例もある。

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ガラス越しで見えにくいが、下腹部の脱毛とタダレが観察される。

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