飼育方法

小型の猛禽類の飼い方

鳥類の飼育方法

「小型の猛禽類とは」

04.10.29.003
コキンメフクロウ

「食べ物」

維持期:生餌・・・生餌といっても生きていなければいけないと言うのではありません。加工されたものでなく生の餌と言う意味です。栄養価が同じ程度であれば、冷凍でも問題ありません。小型の猛禽類に与えられるもので、国内で入手出来るのもとして、生きたコオロギ・ミルワーム・カイコ・ハニーワームなど、冷凍の雛鶉・鶉・ヒヨコ・ピンクマウス・マウス・ヤモリ・コオロギ・バッタなど、缶詰のコオロギ・ミルワームなどがあげられます。また、爬虫類・猛禽類用に作られた、100%マウスで作られているソーセージ(レップミール)もあるので使用してみても良いでしょう。食餌は単一化せずに様々な種類のものを与えてあげましょう。お肉の塊のみでなく、骨や内臓を含んでいる動物を丸ごと与えることによって、バランスの取れた食餌となります。

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小型の猛禽類の疾患飼育に関するもので日常よく診られるのが、ガラス窓に衝突するなどをしての翼の骨折、不適切な食餌内容による代謝性骨疾患下痢、結石などの尿路疾患肝臓疾患などです。

「ケージ・おもちゃ」

ケージの中で飼うのか、繋いで飼うのか、放し飼いで飼うのかなど、どのような飼い方をするかでも、ケージの大きさは変わってきます。ケージのみで飼うのならば、中で餌を食べたり、運動したり、寝たりと全ての生活を行わなくてはならないのですから、ある程度の大きさが必要となります。特に猛禽類の場合、神経質衝突事故などを避けたり、ちょっとしたことですぐに羽をケージの網で痛めてしまうので、他の同じぐらいの大きさの鳥類と比較しても大きなケージが必要となってきます。一部屋ぐらい、自由に飛べる環境を与えてあげられれば理想ですが、様々な問題(便の始末、踏んでしまう等の事故、危険物の除去など)をクリアーにしなければならないので難しいこともあるかもしれません。繋いで飼う場合も、足の疾患ストレスなどは付き物です。どの様な飼い方にしろ、利点もあり欠点もありますので、自分の環境・要望にあった方法を選択すればよいでしょう。それだけ、猛禽類の飼育環境は難しいと言うことに他なりません。

「予防」

小型の猛禽類の疾患としては、不適切な食餌に起因する(肥満による心疾患、肝疾患、皮膚疾患など)ものが大半を占めます。こういった疾患を予防するには、何よりも適切な餌を適切な量与える、食餌内容の改善です。その固体・環境に合った食餌内容を探り当て与えるようにしましょう。バラエティに富みバランスの取れた食餌に猛禽類用のビタミン・ミネラルなどのサプリメントを塗して、運動量の少ない飼育下においてカロリー摂取過剰とならないように、常に体重計測をしながら個体の状態を把握しつつ、食餌の量を調節して与えなければなりません。他の小動物と同じく小型の猛禽類も病気にさせないことが重要となります。日頃から、人と同じように、バランスの取れたお食事や運動も大事でしょうし、猛禽類や小鳥用に様々な種類のビタミン剤・サプリメント・漢方薬(免疫パックなど)なども販売されているので、将来的な疾患(老齢性のものも含めて)のことを考えると、そういったものを使用しても損はないでしょう。

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