飼育方法

ロリス・ポトの飼い方

哺乳類の飼育方法

「ロリス・ポトとは」

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ポト

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スローロリス

「食べ物」

・成長期(体重増加が見られる期間):ペット用の粉ミルク(米国ジャクソン・ミッチェル社のメインバーグ・ゴートミルクなど)を主食として与え、動物性タンパク質として、モンキーフード、ドックフード、生餌植物性として、バラエティに富んだ果物(バナナ、リンゴ、マンゴー、キュウイなど)、バラエティーに富んだ野菜(キャベツ、小松菜、サツマイモ、カボチャなど)、果実食の鳥用パウダーフード(ラウディブッシュ社のローリーネクターなど)、幼児用の果物の離乳食などをおかず程度に。その他にフクロモモンガ用の食餌もレパートリーのひとつとして使えます。ただしあくまでもミルク主体であることです。

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・維持期:成長期よりもタンパク質・脂肪などの要求量が減少するので、動物性タンパク質を控えめに与え、植物性をより多く与えてやる。ロリス・ポトは肥満になりやすいので、日頃から体重計測を実施してあげましょう。

モンキーフードについて

現在国内で入手できるモンキーフードは限られています。例えば、ZuPreem社のプライメイトドライ、プライメイトO’s ズクランチミックス、プライメイト缶、マーモセット缶、オリエンタル酵母工業(株)のサル用飼料-AS(一般飼育用)、PS(飼育用)、SPS(飼育用/新世界ザル用)、CLEA JAPANのCMK-2(飼育用/旧世界ザル用)、CMS-1M(繁殖・飼育用/新世界ザル用)、日本農産工業(株)のモンキービット(旧世界ザル用)、Mazuri社のモンキーダイエット、(株)吉岡油糧のモンキーフード、船橋農場のサル用飼料-AM-1、AM-2、AM-EP、タマリンなどとその他数社程度でしょう。どれについても、それのみを使用するのではなく、あくまでも様々な食餌内容の一つとして補助的に与えることが望ましいです。

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生餌

生餌といっても必ずしも生きていなければいけないと言うのではありません。栄養価が同じ程度であれば、冷凍でも構いません。ロリス・ポトに与えられるもので、国内で入手出来るのもとして、生きたコオロギ・餌用ゴキブリ・ミルワーム・カイコ・ハニーワームなど、冷凍の雛鶉・ピンクマウス・ヤモリ・コオロギ・バッタなど、缶詰のコオロギ・ミルワームなどがあげられます。野生下では、こういったものも食べているのでストレス解消やタンパク質補給の意味で与えることができるのなら、より良い食餌内容となるでしょう。

ロリス・ポトの疾患は、考えられるものとして、環境温度不足による下痢呼吸器疾患、不適切な食餌内容による代謝性骨疾患、食餌の偏りによる肥満(肝臓疾患・心疾患などを引き起こす)、歯石などによる歯周病などがあげられます。

「予防」

ロリス・ポトの予防としては、他の小動物と同じく病気にさせないことが重要となります。日頃から、人と同じように、適度な運動やバランスの取れたお食事も大事でしょうし、フェレットや犬猫用に様々な種類のビタミン剤・サプリメント(なるへそなど)・漢方薬(免疫パックなど)なども販売されているので、病院で行われる予防では避けられない病気のことを考えると、そういったものを使用しても損はないでしょう。それから、動物病院で定期的に検診(血液検査など)を受けておきましょう。病気の早期発見にもつながります。

「ケージ」

ケージの中でのみで飼うのか、一日何回か外に出して遊ばせて飼うのでなど、どのような飼い方をするかでも、ケージの大きさは変わってきます。ケージのみで飼うのならば、中で餌を食べたり、運動したり、寝たりと全ての生活を行わなくてはならないのですから、ある程度の大きさが必要となります。市販されている、猫やリス・モモンガ、オウム用などのケージで大きめの物(最低でも45cm四方、高さは90cm以上)を選べば良いでしょう。離して運動をさせるのであれば、これよりも多少狭くても構いません。

「おやつ・オモチャ」

おやつやオモチャなどでコミュニケーションをはかり、生活の質を高めてあげましょう。人間の子供と同じと考えてあげて下さい。おやつの与えすぎはいけません!歯周病や肥満の原因にもなります。オモチャも口に入ってしまうようなものは危険なので避けてあげましょう。

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