飼育方法

リクガメの飼い方

爬虫類の飼育方法

「リクガメとは」

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リクガメの飼育は「難しい」です。もともと爬虫類自体が、哺乳類や鳥類などよりも飼育するのが「難しい」ことが多いです。その爬虫類の中でも、リクガメの飼育は、トカゲやヘビに比べてさらに難しく、長生きさせる(数十年)のが困難と言われています。その長生きですが、10年程度のレベルではないのです。リクガメは、大きな病気さえしなければ、10年程度であれば、どんな飼育方法をしても生き延びることができます。動物行動学者でノーベル賞を受賞した、コンラート・ローレンツは言っています、「死ぬまでに長い時間がかかるにすぎない動物」「飼われだした、その日から死にはじめる」と。飼育環境を改善して、ぜひ長生きさせてあげましょう!

「食べ物」

・維持期:生の牧草・野草(マメ科イネ科の牧草、オオバコ、タンポポなど)を中心に、バラエティーに富んだ野菜(小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤなど)、リクガメ用のフード(ポゴナクラブなど)、ビタミン剤ミネラル剤カルシウム剤などのサプリメント

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リクガメの成長期における食餌の与え方において、重要なことの一つとして、正しいお食餌を中心として、その他にも色々な食餌内容を与えてあげるということです。リクガメのなかには、子供のときに食べた食餌・野菜以外を、食べ物として受けつけない子もいます。なかには、まったく受けつけずに餓死してしまう子すらいます。将来、病気になったときに必要な処方食を食べなかったり、理想的なフードが作られた時にそれを食べなかったりする恐れもあります。これを防ぐ意味で成長期には、色々なメーカー、色々な種類のフード・牧草・野草・野菜を与え、好き嫌いなくどんな食餌でも食べられるような子に育てる必要があります。

「ケージ」

リクガメなどの、変温動物である爬虫類は、食餌後にお腹の消化を促したり、活動的になるために体温を上昇させる「暖かい所」と、体を休めたり、活動を低くするために体温を低下させる「寒い所」を彼らが移動できる同じ環境下に作ってあげる必要があります。人が調節して飼育環境下を一定の温度にするのではなくて、場所によって異なる温度設定にすることで、彼ら自身に必要な温度を決定させてあげられるということが大切です。一つのケージ内に異なる温度環境を作るので、飼育する個体の大きさ・運動量などに関係なく、必然的にケージは大きなものが必要となってきます。コインぐらいの小さな子でも60cm以上のケージが必要でしょう。ガラス製のケージは、通気が悪いのでお勧めしません。通気性のあり、保温性もある木製のケージが良いでしょう。

「紫外線」

リクガメは、一般的には紫外線(280~315nm)ビタミンD3が食餌内容のカルシウムを消化管から吸収するのに必要だと言われています。が、まだまだ飼育下においての数値的なことなど解っていない事が多い問題で、難しい問題の一つでもあります。紫外線の問題から一番良いのは、自ら直接日光浴ができる環境を与えてあげられれば理想です。紫外線が不足している、または室内飼育の場合、爬虫類用人工紫外線灯などを利用するのもよいでしょう。

「思い出」

小学生の頃、学校からの帰り道で、どこかの家の駐車場で放し飼いにされているリクガメ(今思えばギリシャだったような)がいました。子供ながらに、未知の生き物に心躍らされたのを記憶しています。それまでテレビでしか見たことがなくて、思わず、その子の事が知りたくて、ドキドキしながらその家のインターフォンを押してしまいました。それからは、学校の帰り道にいつもそこに寄り道をするようになり、飼い主の方から野菜をいただいて、手から食べさせて喜んでいたのを記憶しています。

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